※タイトルはちびまる子ちゃんのアニメ風に声に出して読んでください。
人生初ネガキャン。事の発端は1通のメール。
「いつもAmazonMusicで楽曲を聴かせて頂いてますが、ストアから消えていて聴けなくなりました。配信停止したのでしょうか?」 視聴者より
ワイ「ん?そんなハズないけどな。リリース確認すっぺ。」
ワイ「ニョォォォン!?!?AmazonMusicだけほぼ全曲消えとるがな!!」
ワイ「あぁ、あれね。今流行りのAI系業者による人為的な不正再生の誤BANに巻き込まれたパターンね。めんどいけどTuneCoreに問い合わせてリリース再開してもらうで!」
ワイ「チュンコアさん。ちょっとすまんがこの誤BANどうにかしてぇや。」
TunecCore「お問い合わせありがとうございます。TuneCore Japan サポートチームです。該当リリースにおきまして確認いたしましたところ、配信ストアより人為的な再生・不正行為(通常再生とは異なる挙動)であることが報告されており、配信ストア側の判断により配信停止となっておりました。
大変恐れ入りますが、報告を受けている事実から、当サービスで該当リリースの配信を再開することはできかねますことをご理解賜りますと幸いです。」 原文ママ
ワイ「いやこれで理解して納得するわけないやん☺ほんでほんで?」
TunecCore「各配信ストアはプラットフォーム上での人為的な再生・不正行為を防止するために、常に人為的な再生を特定し、防止・排除することに取り組んでいます。そのため、該当したコンテンツの一部再生回数の除外やコンテンツが配信停止となる場合があります。また第三者による音楽のプロモーションやキャンペーン(再生回数を増やす商品の購入等)が実施される場合、アーティストは意図せず、自分の楽曲が配信ストアによりストリーミングの人為的な再生(不正行為)と判定されてしまうことがあります。」 原文ママ
ワイ「そうそう!仰ってる通り『意図せず、自分の楽曲が配信ストアによりストリーミングの人為的な再生(不正行為)と判定』されてるやで~!つまり被害者って事やなぁ!ほんでほんで?」
TuneCore「その他ご不明な点等がございましたらお問い合わせください。」原文ママ
ワイ「ご不明な点しか無いやで~~~~~~~~~~~~!!」
ワイ「いやなんで一方的に被害受けてんのに金払って配信頼んでるにも関わらずお前ら1ミリも動いてないねん。」(実際クソ丁寧に問い合わせてます。)
ワイ「いやどうにかして?再審査とかサァ!」
TuneCore「Amazon側がお前が悪い言うてるから。利用規約7条1項⑪により不正再生を認め永久停止処分の刑を処す!」 原文ママではない
ワイ「」
TuneCore「すまんなwってわけでお前AmazonMusic”永久”BANなwププwアディオスWWWスゥ—」 原文ママならおもろかった
~ FIN ~
という感じで、理不尽の暴力に背中刺されました。どうやら「複数のストアで同時に被害に遭ってる場合」と「Spotifyのみ被害に遭っている場合」は対処してくれる場合があるらしい。主に被害に遭っているのはBGM系のアーティスト。歌手とかバンド系の被害は現状見たことない。
いやぁ、、、よくXで誤BANくらった~みたいなの見てていつか自分も被害者になると思ってましたが、思ったよりも早かった。
”ある時期”から急増している誤BAN問題。ある時期とは?
この誤BAN問題、実はとある時期から急増してまして、そのタイミングがAI生成サービスのSUNOがリリースされ、商用利用プランが開始し始めたタイミング(2024年2月~4月付近)からなんですわ。その時期からちょくちょく各個人系アーティストがSNSで被害報告し始めていました。
ではなぜ、SUNO等AI生成サービスの開始と同時に被害が増え始めたのか。
現在YouTubeでは業者によるAI楽曲の大量生成、大量リリースが横行しています。既に「BGM」とかで検索すると大半はAI系BGMチャンネルが上位に出てくる状況。目的は単純に収益で、1時間以上の動画を頻繁にアップし続けている。
多くの業者はAI生成楽曲を使い回していて、曲順を変更し背景とタイトルだけを変えている状況。そしてAI生成曲のストックが溜まったら新しく公開し、使い回し、、、の繰り返し。特にLoFiやR&B、ジャズ、80,90年代POP、ケルト、EDMChipTuneなどのジャンルです。
既に伸びているAI音楽チャンネルのスタイル(画像やタイトル、サムネイル)をコピーし、大量に類似チャンネルを開始➡YouTubeアルゴリズムに引っかかり、運よく伸びたチャンネルを収益化させる。伸びなければ名前を変えて動画を非公開、サムネタイトルを変え投稿・・・を繰り返している。また、情報商材屋の有料note記事に触発された人たちがそれらを模倣、またそれを模倣、というようにサイクルが生まれている。
各メディアは当事案について「AIゴミの急増によるコンテンツの氾濫」として懸念してますが、もう既に音楽に関してはとっくに氾濫してるんだなこれが。
で、次に業者や商材屋、副業ビジネス勢が目をつけたのが音楽のサブスク。SpotifyやApple、AmazonMusicなど。1再生数あたりの単価がYouTubeより高い事から、各種副業系ブログ、noteや動画、情報商材として紹介され始めます。が、YouTubeに比べSpotifyなどの配信サービスは新規アーティストに敷居が高く、再生数は増えにくい。
「人為的な不正再生の誤BAN」の正体
そこで登場するのが冒頭に出てきた「人為的な再生・不正行為」。
なぁにコレぇ?というと、第3者の有料サービスを使い、「あなたの曲をこちらが再生し続けて、再生回数を増やしますよ。」という不正サービスのこと。アーティスト活動をしているとこういう内容の営業メールやDMスパムがたまに来る。
これにより見栄えがよくなり、あたかも人気アーティストの仲間入り!に、見えますが実は、これが目的ではない。これだとサービスを利用し続けないといけない。(架空の視聴者のためファンがついてるわけでは無い。)
AI系業者の真の目的は、数字が増えることにより人気急上昇アーティストとしてSpotifyを誤認させ、公式プレイリストに載せる事。公式プレイリストに載ってしまえばおすすめされやすくなり、不正サービスを利用する必要がなくなるわけなのだ。
が、これも順次Spotifyが対応。不審なプレイリストや曲をBANするように。(BANしきれず、逃げ勝ちしてるAIアーティストも余裕で多い。)
これだとあからさますぎるので次に業者が利用している手段が、既にリリースされている人気楽曲やアーティストの曲をAI生成楽曲のプレイリストに混ぜる。それをVPNを用いてVM*で海外(東南アジアや東欧が多め)からBOT再生し続ける事で再生数を増やし、公式プレイリストや視聴者への「あなたへのおすすめ」に載りやすくする。混ぜるのは人気楽曲だけだと不自然なので、関連アーティストや類似曲も。このあたりは海外のメディア、掲示板、SNSで話題になってるので気になる人は調べてね。

VM(仮想マシン・バーチャルマシン)とは?
VMは、物理的なハードウェアリソースをソフトウェアで分割し、複数の独立した環境を作り出す技術。それぞれの環境は、あたかも別のコンピュータのように動作し、異なるOSやアプリケーションを実行可能。
つまり1台のPCでいくつもアカウントを作れるワケさ。
それでもイタチごっこで、怪しいと思ったプレイリストをストア側がBANし、そのまま混入されたアーティストもろとも滅する。これが「人為的な不正再生の誤BAN」の正体。よく「一人が好きで何回も聴いてるのかな。」とか「時期的に再生されやすいのかな。」みたいな平和ニャンコを見かけますが、その理論だとアーティストが新曲出す度にBANされる。そんな程度の規模ではないのである。
が、しかしここで感の良い人は気づくのだ・・・・

気に入らないアーティストをストアから意図的に永久排除できる。「令和の完全犯罪」
そう、これを利用すれば「特定のアーティストをストアから意図的に永久排除できる」事に。無所属の個人アーティストであれば、競合ジャンルや単純に嫌いとかでも可能です。しかも加害者側は特定されず、追及もされない。
なぜならTuneCoreをはじめ、日本の配信代行業者の多くはこの事案に対処しない意向を示している(Spotifyを除く)から。なんかBIGUPに関しては金銭の請求してくるらしい。(ほぼヤクザやんけ)
これ既に海外では問題になっていて、「サボタージュ行為」と呼ばれている。意図的にシステムを悪用したり、身内同士の不和を煽ったりし、業務や組織を破壊させる行為。人気ゲームのApex Legendsではよく配信者の画面をチートでハックして「チート扱いとして公式BANさせる」みたいな行為も横行してました。(下記は大会中にハッキングされ、強制的に選手は試合から離脱させられている。)
つまり第三者の不正再生サービスを利用し、排除したい競合アーティストの楽曲を再生させることで永久BANを食らわせる完全犯罪が可能。令和の完全犯罪である。なおSpotify自体はアーティストの誤BANに関して理解を示しており、本案件に対しての窓口をSpotify Artist経由で設けている。他ストアはほぼ未実装。
なおAmazonMusicArtistsというのがあるが、窓口は他のアーティストに自分の楽曲が誤って表示されている場合のみ対処してくれる。それ以外はテンプレートの返事が返ってくるだけで稼働していない。
さてここで嫌がらせの手順を紹介します。
- 嫌いなアーティスト、競合相手がTuneCore利用者かどうか調べる。
- そのアーティストの曲を有料プレイリストに入れる。(英語でググれば出るんじゃね?)
- 寝て待つ。
- 運次第でいずれ永久BAN。なおSpotifyは復旧の可能性が高いためAmazonとかLINEMusicとかを狙う。Appleは不明。
- メシウマ。完全犯罪。クソゲー。
この被害の大きな問題点とは
世にも珍しい、加害者側に有利に働く不正再生の問題ですが、特に大きな問題点が4つあります。
①冤罪がストア側とディストリビュータ側により確定。永久追放の実刑。
TuneCoreサイドは基本的に「ストア側の判断」として一蹴してきます。(複数報告有り)そしてサービス利用規約7条によりAmazonMusic再配信不可の永久停止措置を取る。これにより冤罪と実刑が確定しました。大きな異常点は、恐らくディストリビュータ側もこれが何かの間違いであることは理解した上で処罰している事。このパターンは非常に厄介。ただ、もし仮に本当にAmazonMusic側にこちらが不正再生を行った証拠があるのであれば、ぶっちゃけ警察沙汰になります。というのも、こちらのデバイスを第三者にハッキングされている可能性があるから。所謂サイバー攻撃。この場合は民事ではなく刑事になるので警察への相談も視野に入れて良いかもしれません。ワイに関してはそもそもアマプラ会員ですらないので再生する手段はない。
②TuneCoreをはじめとした、当事案に対処しない意向を示しているディストリビュータはこの問題を事前にサービス利用ユーザーに伝えていない。
つまり、第三者による嫌がらせ(サボタージュ行為)の可能性があるにも関わらず、その被害者になった場合、「我々は知りませんよ。特定のストアの対処はしません。それでも良ければ利用してくださいね。ああ、あとちなみにストア側が黒って言ったら黒な!ハイ永久停止!wドンマイw」という旨を事前に伝えていない。この大問題を事前に伝えていればTuneCoreを利用せず被害者も減るのになぁ。。。
あと意味不明なのが、自分で意図的に不正再生サービスを利用した場合のBANは対処してくれるらしい。なんでやねん(笑)
③仮にストアや配信代行業者が対処し、復活しても被害に遭っていた期間の収益は0。
被害者は確定で収入に影響が出ます。確定です。これ実はエグくて、1か月働いたとして赤の他人の不正攻撃で今月は給料5万引かれた上に補完もされない状況と同じ。誰でも暴れるっしょ????^^
④当被害に対処している時間はタダ働きと同じ。
日本だけじゃなく海外の情報を色々調べたり、問い合わせのメール送ったり、視聴者への問い合わせ対応などに既に12時間くらいかかってますが、これ全部タダ働きです。人の貴重な貴重な、有限の尊い命が削られている。
はぁ、、、カゲロウやったら死んでんぞオイ!!!!!
カゲロウ(蜉蝣)。成虫の寿命が非常に短く、数時間から数日で 死んでしまう。ほとんどの種類のカゲロウは口や消化器官が発達せず、食事をしない。 エモい曲とかで使われがち
【決着】最終的なTuneCore側の判断
長々と問い合わせをして決着がついた(というか泣き寝入り確定した)ので、内容の要約です。太字がTuneCoreからの回答です。
- 不正再生の有無はAmazon Music社の調査結果に基づくもので、TuneCore側がユーザーの意図や関与を断定しているわけではない。
– これに関しては、僕がチュンコア側に「私が不正再生を行ったことが確定したのかどうか」という問いに対しての答えです。チュンコアは上述の通り「利用規約第7条(不正再生)により再配信不可となった」と判断したので、つまり「我々はあなたを疑ってませんが、ストアが言ってるのであなたは黒です。」と事実上の断定になりました。面目上は「断定はしていませんよ。」と茶を濁す形に。セコ… - 該当楽曲にはAmazon Music社から「不正な再生挙動が確認された」と報告があり、利用規約に沿って配信停止の対応を行った。
‐ 要はストア側に意見する立場ではないらしい。上下関係のようなものがあるっぽい。 - この対応は世界中のディストリビューターに共通して行われている。
‐ うちだけじゃありませんよ(笑)みんなそう対応してまっせ。という主張。 - 調査の詳細はセキュリティや内部基準のため開示されない。
‐ どの曲が誰にどのタイミングでどの地域から不正再生されたかは教えません。セキュリティですから!との事。教えないと言うよりは教えたくない事情でもあるんですかね?この辺はAmazonMusic側にも問い合わせましたが、「ディストリビュータ側に聞いてくれ」とたらい回しにされちゃいました。うんちっち💩 - 第三者による再生獲得サービス等の利用は注意すべき。
‐ 注意もなにも標的にされた時点で終了。デスノートにアーティスト名書かれないように注意してくださいって言われてるのと同じ。 - TuneCoreは調査依頼の仲介はできるが、配信ストアの判断に介入はできない。
‐ 上述の通り、ストア側に問い合わせたら「ディストリビュータに聞いてください。」と永遠に合わせ鏡の如くたらい回しにされる。 - 再確認したが配信再開は不可。
‐ これはもう絶対に覆らない。ゆで卵を生卵には戻せない。 - Amazon Musicはアーティストから直接異議申し立てを受け付けず、ディストリビューター経由のみ対応している。
‐ AmazonMusic Artist経由で直接異議を申し立てれるが、上述の通り「ディストリビュータに・・・」が続く。連携が取れてない様子。
自己防衛のためTuneCoreから乗り換えよう!
はいここでネガティブキャンペーンです。約10年お世話になったんですが残念です。僕は既に手遅れな上に著作権管理の委託や各種共作の権利、海外も含めた分配関係、他の業務云々など諸々ですぐには移行は出来ないのですが、”まだ被害に遭ってない人は被害者になる前に動いた方がいい”です。被害者からのアドバイスだニョ!

永久誤BAN攻撃くらう前に乗り換えましょう。永久BAN喰らってからでもいいですが、UPCコード(下記に詳細)関係もあるので早い方が良いかもしれません。
国内配信代行業者はSpotify以外のストアに関しておおむね対処しない意向なので、このような事件が起きた時に対処してくれることを公言してる海外業者がおすすめです。一度攻撃を喰らったら終わりです。斬鉄剣。
また、TuneCoreのタチ悪いところは楽曲のUPCコード(商品識別用のバーコード)を開示せず、JANコードも発行しない。このコードがあれば他社乗り換え時、海外配信する際の引継ぎ楽になったりするんですが、乗り換えられたくない為か公開してくれません。(UPCの発行自体はされてるらしい。)
表向きは防犯らしいがどうなんでしょう?ちなみに開示してくれないのは恐らくTuneCoreだけ。新興マイナー業者は知らん。BIGUPやその他主要業者は普通に公開してくれるしJANも発行してくれる。
移行先はいくつか候補がありますが、ステマになっちゃうんで自分で調べてください。


ただAI業者ご用達のDistrokid(AIウェルカム公言)は、ディストリビュータBAN(ストア側がディストリビュータ経由の配信そのものを拒否)を食らう可能性があるのでご注意下さい。どうやらBOTでAI曲の配信手続きをしまくる業者が多いそう。移行した際、各種プレイリストも引き継いでくれる代行業者をお勧めします。
移行前に楽曲のISRCを控えておけば、再生数などの情報を引き継げるので控えましょう。各種移行や判断は自己責任で。続報あればXかNoteで公開します。https://twitter.com/nikuQpooh
最後に
AmazonMusicで聴いてくださっていた皆様、お問い合わせ頂きました複数の視聴者様。このような事態になり申し訳ございません。自分なりに色々調べ行動はしましたが、力及ばず異議申し立ては通用致しませんでした。
当事案につきまして、加害者側が有利に動く内容においては、他の独立している個人アーティスト様も同被害に遭っており大変遺憾であります。
多少おもしろおかしく記事は執筆していますが、今回の件を慎重に吟味し、可能な限り再発防止できるよう尽力していきますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。重ねて、ご不便をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
ご案内のお知らせ
現在他の配信代行業者様と再配信に向け準備を進めており、2025年8月26日より順次再配信致します。なお、再度不正再生の嫌がらせ行為の対象になる可能性が高い事を踏まえ、AmazonMusic Free、AmazonMusic Primeでの配信は致しません。有料版AmazonMusic Unlimitedでの再配信となります。ご理解いただけます様、お願い申し上げます。
各種AI生成楽曲関連の詐欺、不正再生などの記事。


↑14億は草。これはやりすぎで検挙された例。







コメント
記事拝見いたしました。
分かりやすくまとめられていて大変参考になりました。
私の運営しているヒーリングミュージックのレーベルでも先日同じ目に合いまして、一番売れているアルバムが一番売れているApple Musicから販売停止になってしまい、Tunecore側とメールで交渉中です。突然再生数が跳ね上がったようで恐らくご指摘のAIレーベルの巻き込まれ事故にあったようです。 再生数稼ぎなど全く身に覚えのない事で講義を申し立てていますがどうなることやら。。アカウントごと停止になってしまう事も想定して色々と考えております。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
還元率的にもApple停止はキツいですねこれ以上被害者が増えない事を祈るばかりです。